🍃 少しずつ、ずれていったもの⑥― お昼の時間のこと

お昼の時間のことです。

ほかのお子さんにとっては、

「お腹すいたね」と言いながら、
手を洗って、

そのまま流れの中で
席についていくような、

そんな時間だったのだと思います。

でも、

この頃の娘(ここちゃん)にとっては、
それがとても難しいことでした。

どこに座るのか。
誰が隣に来るのか。
先生はどこにいるのか。

そのひとつひとつが、
その場で決まっていくことが、

うまく受け止めきれない様子でした。

家に帰ってからも、

夜になると、
「お昼ごはんがこわい」
「お昼がいや」

そんなふうに、毎日のように言っていました。

その感じは、

喉に小さな骨が刺さったまま、
取れないような、

そんな残り方でした。

中では、
うまく整理しきれないまま、

残ってしまうものがあったのだと思います。

毎回、周りの顔ぶれが変わることも、

落ち着かない理由のひとつだったのかもしれません。

だから私は、

座る場所を少しだけ固定してもらえないか、
端の席にしてもらえないか、

そんなお願いをしていました。

そして家では、

少しでもお昼の時間が
やわらぐようにと思って、

毎日のお弁当を、
娘が少し楽しみにできるような形に整えていました。

その時間が、
少しでも引っかからずに過ぎていくようにと、

そんな気持ちでした。

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