幼稚園でひとり遊びをしていた頃の娘|🍃ずれていったもの①

1つ目の幼稚園に入ったばかりの頃のことです。

お迎えに行った時、
先生から、その日の様子を聞きました。

「今日はこれに夢中で」と言われて見せてもらったのが、
園に置いてあったバランスペダルのようなものでした。

朝からずっと、
そしてお昼からもずっと。

ひたすら、それを続けていたそうです。

先生は、
とても頑張り屋さんで、集中力があって、というふうに
話してくださいました。

でも私は、
その話を聞きながら、

どこかで少し、複雑な気持ちにもなったのです。

誰とも関わらず、
それだけを続けていたここちゃんの姿が、

なんとなく、強く残っていて。

「頑張り屋さん」とは、少し違う何か。

そのあと、
「ご自宅にもあった方がいいかもしれません」と、
カタログを見せていただいて、

他のお子さんも使うものだし、
ここちゃんだけが独占してしまうのも……と思い、
家用に用意することにしました。

でも今思うと、
あれは、そういうことではなかったのだと思います。

娘にとって必要だったのは、
その道具ではなかった。

あの頃の私は、
どこまで伝えていいのかも分からず、
少しだけ遠慮していたのかもしれません。

先生と私とで、
ここちゃんの見え方が、少しずつ違っていて。

そのズレに、
この時はまだ気づいていませんでした。

ただ、あの黄色いバランスペダルのことだけは、
今でも、心のどこかに残っています。



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