
そんな中でも、
ここちゃんが好きだった時間もありました。
園外に出て、
みんなで広場を散策する時間。
緑の多い、
気持ちのいい場所でした。
そこで咲いていたサルビアの花。
ここちゃんは、
その蜜をちゅちゅっと吸うのが
お気に入りだったようです。
周りの子どもたちも、
同じように楽しそうにしていて、
その光景は、
今でもふと浮かんできます。
ある時、娘が言いました。
「お家にもサルビア植えてほしい」
それで庭に、
2種類のサルビアを植えました。
まだかな、まだかなと
成長を待って、
咲いた花を、
家でもちゅちゅっと。
あの花は、今でも毎年咲いています。

特別に手をかけなくても、
ちゃんと、そこで生き続けている。
それを見るたびに、
チュッチュっと蜜を吸っていた、
あの時のここちゃんの顔を思い出します。
