🌱 サポートブックを作った頃のこと

ここちゃんの支援につながるまで

3つ目の幼稚園に通うようになった頃、
はじめて「サポートブック」を作りました。

手のひらより少し大きいくらいの、
ここちゃんのことを書いた小さなノート。

ラミネートして、金具でとめて、
冊子のような形にしていました。

こういうものを作るのは初めてで、
正直、自信はありませんでした。

主治医の先生に何度か見ていただきながら、
少しずつ整えていった、そんな感じでした。

その時に、参考にしたのがこの本でした。

支援はその子それぞれで、
面談でお伝えしていたつもりでも、
抜け落ちてしまうことがあったり、
言葉はどうしても流れていってしまう。

先生が変われば、また一からになることもあって。

でも、こうして形にしておくと、
それをそのまま渡すことができました。

主治医の先生が、
「その子の取扱説明書みたいなものだね」
と話してくれたことがあります。

作っていく中で、
私自身も、ここちゃんのことが
少しずつ整理されていくような感覚がありました。

長く書くのではなくて、要点だけ。

苦手なことだけではなくて、
好きなことや、得意なことも。

書き方も、できるだけやわらかく。

「〇〇が苦手」ではなくて、
「〇〇のように伝えると分かりやすい」
そんなふうに。

はじめてお渡しした時のことを、
今でもよく覚えています。

3つ目の幼稚園は、
こういった特性についての勉強会も開かれているような、
とても熱心なところでした。

それでも、
自分で作ったものを渡すのは、少し心もとなくて。
緊張しながらお渡ししました。

その時、先生が、「助かります」

と、言ってくださって。

その一言に、
肩の力が少し抜けたのを覚えています。

これがあったから、
何かが大きく変わった、というわけではないけれど。

できるだけ多くの先生が、
目を通してくださっていたように感じています。

共有されている、
そんな感覚がありました。

最初の面談の時から、
勉強熱心な園だなと感じていたのもあって、

先生方が、それぞれのタイミングで、
時間のある時に見てくださっていたのかな、と。

そういうところに、
サポートブックの良さがあったのかなと、私は思っています。

どの時代も、年度が変わるたびに、
少しずつ書き直して、
その都度お渡ししていました。

そのサポートブックは、
幼稚園の頃、小学校の頃、
そして中学校に入る時に。

気がつけば、
それが最後になりました。

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