
子育てって、思っていた以上に孤独で、思うようにいかないことばかり。
周りのママたちは、なんだか余裕があって、子育てを楽しんでいるように見える。
その姿がまぶしく映って、うまくできないのは私だけ?と、
焦りや不安でいっぱいになることもありました。
特に初めての子育ては、毎日が手探り。 正解のない育児のなかで、「これでいいのかな?」と
自信をなくしていた時期もありました。
そんな私が、“子育て相談”という場所に出会ったことで、
ふっと心が軽くなった出来事があります。
今回はそのときの体験を、少しだけ振り返ってみようと思います。
育児の“ちょっとしたひっかかり”が始まった頃
3ヶ月ごろのここちゃんは、こんな様子でした。
- 理由がわからないまま、ただひたすらよく泣く
- 抱っこしても、泣き止まない
- なかなか目が合わない
- 寝かしつけが信じられないほど大変
- 顔を自分でひっかいてしまう
- 表情が乏しく、笑顔も少ない…
年の離れた弟の面倒を見ていた経験がある私にとって、
「赤ちゃんって、こんなに大変だったっけ?」と思う毎日。
母も、「目が合わないのでは…」と心配していて
私自身もどこか引っかかるものを感じながら、子育てに向き合っていました。
🌱出会いは、あるホームページから
ある日、偶然見つけたのは、
隣の市で特別支援の学校や園を巡回サポートしている先生が立ち上げたホームページでした。
「この先生と、話がしてみたい」
そんな思いが込み上げて、私はすぐに連絡を取りました。
数日後、ここちゃんと一緒に先生の元を訪ねることに。
🧑🏫先生の言葉に、心がふっと軽くなった
先生との面談のあと、こう言われました。
「この子はね、全く問題なんてないですよ」
その言葉は、とても力強く、温かいものでした。
「子どもはそれぞれ違うし、いろんな個性を持って生まれてくる。
だから、気にしすぎなくていいんですよ。」
そんなニュアンスだったように思います。
私はその言葉を、すっと心に受け止めることができました。
「そっか、あまり気にしても仕方ないよな」
そう思えて、また前を向いて子育てをしていこうと、気持ちを整えられた日でした。
☕“相談できる場所”があるだけで、救われることもある

私の住む地域には、保健センターや子育て支援センターなど、
子育てのちょっとした相談ができる場所がいくつかありました。
……でも、当時の私は、そういった“相談窓口”に行くことができずにいました。
ある日、ふらりと立ち寄った児童館の一角に、
「子育て相談」と書かれた看板を見つけて。
勇気は要りましたが、その扉を開けてみたんです。
そこには、気さくで頼れるおじいちゃん先生がいて、
思い切って、はじめて子育ての不安を口に出すことができました。
それからも、悩んだときや不安になったとき、
ふらっと顔を出しては、スタッフの方とおしゃべりして帰る——
そんな場所として頼らせてもらっていました。
それだけで、気持ちがふっと軽くなることがあって、
「またがんばろう」って思える日々でした。
……実は、あれから19年近くが経った今、
ふと思い出してその児童館のHPを見てみたら、
今でもその“子育て相談”は続けられていました。
先生はもう退職されたそうですが、
あの場所は今も、きっと誰かの背中をそっと押してくれているのだと思います。
子育てって、ひとりじゃない。
どこかに、ちゃんと“受け止めてくれる場所”がある——
そんな風に思えたあの日のことを、私はずっと忘れません。
💡最後に
「こんなこと、相談してもいいのかな?」
そう迷っていた私にとって、
ただ、“話を聞いてくれる誰かがいる”——それだけで、心がふっと軽くなりました。
子育てって、ひとりで抱え込まなくていいんです。
🍀
気軽に話せる人や、
そっと寄り添ってくれる場所が、
きっとどこかにあります。
🌸
保健センター、子育て支援センター、育児相談の窓口——
意外と、近くに「頼れる場所」はたくさんあるもの。
だから、もし迷ったときは。
「ちょっとだけ、話してみようかな」
そんな気持ちで、そっと扉を開いてみるのもいいと思います。
📚 🌿次の記事では、そんな私の心を、
そっと支えてくれた一冊の本についてご紹介します。
→ 【心が疲れた時に読みたい一冊】はこちらより
「※2025年4月30日 一部加筆しました」