
必死だった私が出会った、小さな支えたち
【支援への小さな一歩②】
どこに頼ればいいのかわからない中で、
小さな出会いが私たちを支えてくれました。
🌸 はじめに|生まれたときから、どこか違う感覚と
私は、年の離れた弟の面倒をよく見て育ちました。
弟の成長をそばで見守るのは楽しく、どこか誇らしくもありました。
でも、娘の場合は――
なぜかすべてが大変で、思うようにいかない毎日でした。
「子育てって、こんなに大変なものなのかな?」
そんな疑問と不安を胸に、必死に毎日をこなしていました。
その頃の私は子供の成長を楽しむ余裕もありませんでした。
寝不足が続き、心も身体も限界に近づいていくなかで、
ある日、ついに倒れてしまったこともあります。
それでも、「何とかしなきゃ」という気持ちだけで動き続けていました。
そんな時期に、“頼ること”の大切さを、
少しずつ学び始めるようになりました。
🧭 ふらりと立ち寄った、子育て相談のおじいちゃん先生

そんなある日、よく通っていた子どもの遊び場で、
**「子育て相談」**と書かれた小さなスペースが目に留まりました。
そこにいたのは、気さくで温かい雰囲気を持つ、
おじいちゃん先生。
ただ優しいだけではなく、しっかりとした知識と、静かなあたたかさを感じさせる方でした。
私は、しんどいときにはふらりとその場所を訪れ、
とりとめのない思いを、そのまま口に出していました。
「先生、もう何だか大変で…!」
そんな風に話しながら、少しずつ、気持ちが整理されていくのを感じたことを覚えています。
何度か通ううちに、先生は私たち親子のことを覚えてくれて、
新しい相談先や、支援の情報、つながりなども紹介してくれました。
その存在が、どれほど心強かったか。
今でも、忘れることはありません。
🖥 ネットで探し当てた、大学の先生との出会い
夜中、娘を寝かしつけたあと、
私はネットの海をさまよっていました。
不安でいっぱいだった日々。
誰かに話を聞いてほしくて、何かヒントが欲しくて——
そんな中で見つけたのが、ある大学の先生が運営されている親の会の活動ページでした。
思い切って、メールで相談を送ってみることにしました。
当時の私には大きな勇気が必要でしたが、
それもまた、確かに“道をつなぐ一歩”になったと思います。
「できるだけ多くの場所へ出かけてください。
いろんな場所を知り、感じられる子に育ててあげてほしいです。
行ける場所が多ければ多いほど、世界は広がっていきます」
同時に、それは私自身の気持ちを立て直すきっかけにもなりました。
この出会いが、
その後の親の会への参加や相談機関とのつながりなど、
広い世界への扉を開くきっかけとなりました。
🏡 小さな情報からつながった“支援の入口”
親の会に参加したことで、新たな情報のつながりが少しずつ広がっていきました。
その中で紹介してもらったのが、ある小児科の存在です。
その先生は、かつて療育センターで長く勤務していた経験を持つ方で、
開業後も、発達面への理解や支援にとても力を入れていると聞きました。
まだ“診断”という言葉に向き合う勇気はなかったけれど、
勧めてもらったその小児科で、一度検診を受けてみることにしました。
私たちにとって大きな一歩となりました。
📎 支援の道は人それぞれ
もちろん、子育て支援課や保健センター、発達支援センターなどの
**いわゆる“公的なルート”**から始めるのも大切な選択肢です。
ただ、当時の私には少し遠く感じられたこともあり、
“今すぐ動ける場所”を探していたのかもしれません。
助けを求める方法は、人それぞれ。
どこから始めても、その一歩が未来へつながっていくのだと思います。
🎀 おわりに|小さな一歩を信じて
あの頃の私は、ただ必死でした。
抱っこしても泣き止まない。
お乳をあげても、逆にパニックのように泣き出す。
抱っこしても、あやしても、何をしても寝てくれない。
ひとつひとつが、うまくいかないことの連続でした。
だからきっと私は、自分が壊れないための“居場所”を、
無意識のうちに探していたんだと思います。
🌷 小さな出会いを重ねながら、必死に模索していた私たち親子にも、
少しずつ道が見え始めた頃。
そして迎えた、ここちゃんの1歳健診――
あの日、受け取った診断は、
私にとってひとつの「スタート地点」になりました。
🕊️ もし、今子育てで不安を抱えている方は、
地域の保健センター、子育て支援課、発達相談窓口などに相談してみるのもひとつの方法です。
「どこに頼ればいいのか分からない」ときは、小さな一歩を探すヒントになるかもしれません。
➡【続きはこちら】
ここちゃんの1歳健診と、支援につながる小さな一歩(*現在準備中)